你好。
台湾語学留学のメリットベスト8でも書きました通り、
台湾語学留学は経験者として本当に心からオススメするのですが、
もちろんメリットばかりではありません。
デメリットもしっかり存在する事も知っておいていただきたいのです。
日本で中国語を習うと、中国語の事は「普通話」と言うんだよ、と教えられます。
でも、台湾では中国語は「國語」と言います。
文法は同じでも普通話と国語は似て少しだけ非なるものなのです。
Contents
デメリットその1 繁体字
中国語を多少勉強してから留学を考えている方はこの問題にぶち当たります。
中国大陸が使用しているのは「簡体字」
そして台湾が使用しているのは「繁体字」です。
では例を見てみましょう。
「駅は遠いですか?」を中国語に訳すと、
(簡体字)车站远吗?
(繁体字)車站遠嗎?
文字の雰囲気の違い、お分かりでしょうか?
中国大陸が使用している簡体字は何だか簡単に省略されていますよね。
それに反して繁体字は日本語の漢字に近いです。
ではこれはどうでしょう?
「一緒に朝食買いに行かない?」を中国語に訳すと、
(簡体字)一起去买早点,怎么样?
(繁体字)一起去買早點,怎麼樣?
(。´・ω・)ん?何だかちょっと複雑?
そう、台湾の漢字は日本が昔使っていた旧体字のようなんですっ!
現在の日本人はこの煩雑な漢字は使わないですからね、改めて覚える必要があるのです。といっても、大陸の中国語の簡体字も日本の漢字とはかけ離れているので、それはそれで覚えないといけないんですがー。
ただ、日本で中国語を勉強した方はお分かりだと思うのですが、日本で売られているテキストはすべて大陸中国語なのです。つまり全部簡体字です!!!
なので、日本で中国語を勉強してから台湾に行くと漢字の違いという壁にまずはぶつかってしまいます。
デメリットその2 ボポモフォ
ボポモフォ?
そう、ボポモフォです。
デメリット1とも共通するのですが、日本で中国語を勉強する場合、発音はアルファベット表記のピンイン(拼音)を使って勉強します。アルファベットなのでとてもなじみやすいのがピンインの大きなメリットです。
が、台湾は発音表記に注音符号を使用しております。
中国語の発音は「bopomofo」から始めるのですが、(日本語でいう あいうえお、韓国語で言う カナタラ みたいな感じでしょうかね)その先頭の四文字「ㄅㄆㄇㄈ」から注音符号を「bopomofo」ボポモフォ といいます(^^)/
例をあげてみます。
星野源さんを中国語の発音記号になおしてみると、
星野 源 xīng yě yuán (ピンイン)大陸式
星野 源 ㄒㄧㄥ ㄧㄝˇ ㄩㄢˊ (注音符号)台湾式
何じゃこりゃあーというレベルの意味不明の文字。
そう、台湾に留学すると、これを使うんです。
がんばってくださいね!
引用:https://ameblo.jp/chiyomaro/entry-10209303747.html
デメリットその3 なまる
台湾は巻き舌音、つまりピンインで表記される「zh」「sh」「 ch」の発音が東北なまりっぽくなります。東北をひとくくりにするなと言われそうですが、大阪人の私の勝手な思い込みかもです。すみません。そして「儿化」は滅多にしません。
「私は日本人です」を中国語で言うと、
「ウォーシュイー リーベンレン」大陸中国語
「ウォースゥー ズーベンレン」台湾中国語
「おいしい」を中国語で言うと、
「ハオチー」 大陸中国語
「ハオツー」 台湾中国語
こんな感じです(^^)
何となく雰囲気伝わりましたでしょうか?
デメリットその4 単語が微妙に違う
国家が分断されて半世紀以上が経った現在、お互いの言葉に差異が生じるのも仕方のないことかもしれません。
ここで、大陸と台湾では同じ単語でも違うものを例に挙げてみましょう。発音表記はピンインです。
普通話 / 国語
クーラー 空调(kōngtiáo) / 冷氣機(lěngqìjī)
タクシー 出租车(chūzūchē) / 計程車(jìchéngchē)
マッサージ 按摩(ànmó) / 馬殺鷄(mǎshājī)
弁当 盒饭(héfàn) / 便當(biàndāng)
デメリットその5 日本で検定を受けるのが困難
日本でHSKなど中国語検定の類を受験しようとするときに、デメリット1~4が足枷になるのです。
日本では中国語=大陸中国語(ここ大事!)になりますので、検定は、文字も発音記号も単語もすべて大陸方式に乗っ取り受験することになります。なので、台湾で中国語を勉強して日本でも検定を受験しようと考えていらっしゃる方は、両方を勉強する必要に迫られます。
まとめ ~デメリットをぶっとばせ!
私が台湾留学のデメリットを考えた際、それは言語の差だけしか思いつかないのです。
13.8億人という膨大な人口を抱える中国は、国土面積ももちろん広く、日本の25倍!
その中に23省、5自治区、4直轄市、2特別行政区に分けられた計34の一級行政区が存在します。
つまりですよ、中国大陸こそ地域によって方言は外国語なみに通じません!
そしてなまりは半端ないのです。
生粋の北京弁なんて、べらんめえ口調でなかなか聞き取れないんですよ。
なので、言語のちょっとした差異のデメリットよりも、その他のメリットの方が遥かに大きいのではないかなあと私は思うのですよ、心から。
簡体字も繁体字もピンインもボポモフォも全部理解できれば、それはメリットに転じます。
努力は必要ですけど、両方分かれば面白さ倍増なのです(^^)/
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