パスポート紛失!緊急対処法と帰国までの台湾での具体的なステップ解説します
―台湾旅行中に「もしも」の時、慌てず冷静に行動しよう―
日本人の紛失・盗難届出は、令和5年度で約3.2万件と申告されています
旅行中に最も焦るトラブルのひとつが「パスポート紛失」です
万が一に備えて、パスポートの紛失時は、以下の内容で対処することができます
紛失、盗難などパスポートを失くした!そんな時どうするか・・・
財布やスマホよりも深刻で、そのまま放置しても絶対に帰国できない大問題です
しかしながら東南アジアの中でも台湾は治安が良く、外国人旅行者へのサポート体制も整っており正しい手順を踏めば2〜3日で再発行&帰国が可能な国です
この記事では、 紛失直後の行動として、 警察・日本台湾交流協会での手続き、航空会社やホテルへの連絡対応、一時帰国用パスポートの受け取り方などを順を追ってわかりやすく解説していきます
ステップ ①:まずは落ち着いて“場所と状況”を確認
「ない!」と気づいたら、最初にやるべきことは冷静に思い出すこと
■直前に行った場所(カフェ・ホテル・駅・空港・夜市など)
■バッグを開けたタイミング
■同行者が撮った写真(いつどこで所持していたか確認)
もし「盗難の可能性」がある場合は財布やカード類も併せて確認しましょう
台湾では忘れ物が届けられることも多いためホテルやお店に電話で問い合わせるだけで見つかるケースも珍しくありません
ホテルスタッフに頼むと、中国語で代わりに電話してくれることも多いです
ステップ②:最寄りの警察署で「遺失届(紛失証明)」をもらう
見つからなければ、必ず警察へ行って「遺失届」を取得します
この書類は、後の「一時帰国用パスポート発行」に絶対必要です
手続き先:最寄りの派出所(警察署)(台北市なら「台北市政府警察局」または各分局)
《警察で伝える内容》
- パスポートを紛失した日時・場所
- 名前・国籍・生年月日
- ホテルの住所・電話番号
注意として必ず受け取る書類:遺失切結書(Lost Property Report)
英語が通じにくい場合は・・・・
ホテルスタッフに「I lost my passport. Can you write me a note in Chinese for the police?」
と頼んでメモを書いてもらいましょう
所要時間:30〜60分程度
ステップ③:日本台湾交流協会(実質的な日本大使館)で手続き
台湾には日本の大使館がありませんが、その代わりとなる公的機関となる「日本台湾交流協会」があります
ここで「パスポートの再発行」または「帰国のための渡航書(Emergency Passport)」を申請します
日本台湾交流協会 台北事務所
住所:台北市慶城街28號3階(MRT南京復興駅3番出口すぐ)
電話:02-2713-8000
営業時間:月〜金 9:00〜12:30/13:30〜17:00(祝日除く)
公式サイト:https://www.koryu.or.jp
【必要書類】
- 警察の「遺失証明書」
- 写真(縦4.5cm×横3.5cm、背景白)×2枚
- 航空券の予約情報(帰国便のEチケット)
- 身分証明書(運転免許証・マイナンバーカード・コピーでも可)
- 手数料(現金NTドルで支払い)
【発行の種類】
1️⃣ パスポートの再発行(通常3〜4日)
→ 滞在が長い人向け。次回以降も使える。
2️⃣ 帰国のための渡航書(Emergency Passport)(即日〜翌日発行)
→ 観光客や短期滞在者向け。日本帰国のみ有効。
観光客の場合、ほとんどが「渡航書」を申請します
所要時間の目安
午前中に申請 → 翌営業日の午後に受け取り(最短当日)
※週末・祝日を挟むと2〜3日かかる場合もあります。

日本台湾交流協会
ステップ④:航空会社・ホテル・旅行保険会社へ連絡
手続き中に忘れがちなのが、関係各所への連絡です
✈️ 航空会社
- チケット名義や便名を変更しない限り、渡航書でも搭乗可能。
- 再発行後、搭乗手続きで「渡航書」を提示すればOK
🏨 ホテル
- 滞在延長になる場合、宿泊を1〜2日追加
- 手続きのため外出が多いことを伝えておくとスムーズ
🩺 旅行保険会社
- 「パスポート紛失・盗難費用補償」が付いている場合、再発行費用がカバーされることもあります
- 警察証明書と渡航書コピーを提出すれば請求可能。
ステップ⑤:再発行中の身分証明・支払いはどうする?
パスポートがない間も台湾では身分証明として以下が代用できます
- パスポートのコピー(写真ページ)
- 遺失証明書(警察発行)
- ホテルの宿泊カード
クレジットカード支払い・両替もほぼ問題なしですが、但し、空港免税店や出国審査では「渡航書」の原本が必須になります
ステップ⑥:渡航書受け取り〜帰国まで
日本台湾交流協会で渡航書を受け取ったら、そのまま空港で通常通りチェックインできます。
チェックイン手順
- 航空会社カウンターで「渡航書(Travel Document)」を提示
- 出国審査でもパスポート代わりに使用
- 日本入国時も有効(入国後に返却不要)
💡 渡航書の有効期限は通常1週間。必ず記載された日程内に帰国してください。
紛失したパスポートが見つかった場合は・・・・
万一、あとから警察やホテルから連絡があり、パスポートが見つかった場合は以下の通り
- すでに渡航書を発行した場合 → 元のパスポートは無効
- 日本に帰国後、必ずパスポートセンターで「失効手続き」を行う
帰国後の手続き先
- 各都道府県のパスポートセンター
- 必要書類:渡航書、本人確認書類、届出書
トラブル防止のためのチェックリスト
出発前にできる対策として
- パスポートのコピーをスマホに保存(紙も1枚持参)
- クラウドストレージ(Google Drive等)に電子版をアップロード
- ホテルのセーフティボックスを活用
- 外出時は必ず“斜めがけバッグ”で体の前に持ち、リュックサックを後ろにしない事

↑盗難・ひったくりに狙われやすい
財布にパスポートを入れないこと・・そして「財布とパスポートは分けて持つ」が鉄則です。パスポートは盗難されても戻る確率が高いですが、現金と一緒の場合は、確立が低いでしょう
■ もしもの時に頼れる連絡先一覧
| 機関 | 連絡先 | 備考 |
| 日本台湾交流協会 台北事務所 | 📞02-2713-8000 | 平日対応、緊急時は電話相談可 |
| 台北市警察局(外事課) | 📞02-2556-6007 | 外国人対応の警察窓口 |
| 桃園国際空港遺失物センター | 📞03-398-2538 | 空港での忘れ物・紛失時 |
| 日本航空(JAL)台北支店 | 📞02-2508-7171 | 航空券変更・確認用 |
| 全日空(ANA)台北支店 | 📞02-2574-4168 | 渡航書で搭乗可 |
焦らず、順を追って対処すれば必ず帰国できます
パスポート紛失は誰にでも起こり得るトラブルですが、台湾では警察・日本台湾交流協会・航空会社の連携がしっかりしているため、落ち着いて行動すれば必ず帰国できます
(1)警察で「遺失証明」
(2)日本台湾交流協会で「渡航書発行」
(3)航空会社・ホテルに連絡
(1) から(3)のこの流れを押さえておけば安心です、また、こうした経験を通じて台湾の人々の親切さに触れ、「困った時こそ旅の思い出になった」と語る旅行者も少なくありません
実際に台湾でパスポートを落される方も多く居るりが事実です
決して他人ごとと考えず、トラブル防止のためのチェックリストの実施は心掛けるようにしてください。
それが事前の一番のポイントで、あなたの台湾旅が、安心で楽しい思い出になりますよう


