台湾の祝日【端午節】は三大節句のひとつ。ドラゴンボートレース」は必見!

你好。

旧暦の5月5日は「端午節」といい、「春節」「中秋節」に並んで、中国の三大伝統節句のうちの1つです。2018年は6月18日がこれにあたります。全国的にお休みです!

日本でも5月5日は端午の節句ですが、台湾の端午節とは全く別物!
では、台湾の端午節はどういうものでしょうか?

Contents

端午節の由来

それは2000年以上も昔のお話です。
「楚(そ)の国」に屈原(くつげん)という忠臣な政治家であり、中国古代の偉大な詩人がおりました。

屈原は、自国が「秦(しん)の国」に騙され自国が狙われているのを察知したため、「斉(せい)の国」と協力して「秦の国」を滅ぼそうとする策を国王に進言しましたが、受け入れられませんでした。それどころか、なんと屈原は左遷されてしまいます。

旧暦の紀元前278年5月5日に「楚の国」が「秦の国」に攻め落とされたという事を聞いた屈原は、自分の至らなさに嘆き、国の将来を憂いて汨羅(べきら)という川で入水自殺をはかりました。
屈原は「楚の国」の国民から絶大な人気があり、この話を聞いた漁民達は屈原の身を案じ、淵に潜む竜や魚に襲われないようにドラや太鼓を打ち鳴らして船で探し回りました。以来、屈原が入水した旧暦5月5日にその霊を祭る為の小舟レース大会が各地で行われるようになったといいます。時は紀元前278年。

又、「ちまき」で竜や魚の気を引いて屈原の身を守ろうとしたという説もあり、5月5日の命日に屈原への追悼の意を込めて「ちまき)」を食べたり「ドラゴンボートレース」が開かれるようになりました。

迫力満点のドラゴンボートレース(龍舟比賽)

引用元:台湾交通部観光局

そんなわけで、ドラゴンボートレース(龍舟比賽)が台湾各地で開催され、端午節の定番イベントとなっているのです。1名のドラマー、10名~20名の漕ぎ手、1名の舵取りで行い、ゴールのフラッグを先に取ったチームの勝ちです。当日の会場は露店が立ち並び、様々なアトラクションが催されます。活気があり間近で見るとその迫力に圧倒されること間違いないです!

中でも台北市では基隆河(大佳公園)において、「台北国際ドラゴンボートレース(臺北國際龍舟錦標賽)」という、特に規模が大きいことで世界的にも有名なレースが行われます。

そんな中華色濃いイベントではありますが、2000年の年月を経て、ドラゴンボートレースは中国から世界へと広がっています!

ちなみに日本へは長崎に最初に伝わり、ペーロンと呼ばれています。爬はペー、竜はロン、舟はジェと発音されたことに由来し、その後ジェが落ち、ペーロンが定着したものと思われます。
現在では琵琶湖をはじめ、河口湖(山梨県)、京都の久美浜、東京、大阪・吹田市、和歌山、兵庫の相生市等でもドラゴンボート大会が開かれています。

この時期に台湾に行かれたら、ぜひドラゴンボートレースを見に行ってこの興奮を体感してくださいね!

端午節のしきたりと欠かせない「粽子」

端午節など大きな節を迎える際、台湾ではお供え物を準備して祖先を祭る拝拝(ぱいぱい、礼拝を指す)を行います。旅行に行けば、玄関先などで紙銭を燃やしている光景を見る機会も多いと思います。紙銭を燃やすのは、拝拝の締めくくりです。

そして、端午節に欠かせない粽子(づぉんず と読みます。ちまきの事。)日本でも端午の節句にちまきを食べる風習がありますが、あんこが入った和菓子ですよね。台湾では、日本で知られている中華粽と、さらに甘いバージョンがあります。各家庭や地方で作り方や具材、味はさまざま!端午節に台湾を訪れたら、ぜひ食べてみてくださいね!

菖蒲とヨモギと仙丹で無病息災

旧暦の5月5日(端午節の日)は、すこし肌寒さの残る春の「陰」気と、大きい※太陽の照る夏の「陽」気が混ざり合う「季節の変わり目」で、なにかと体調を崩しやすい時期。

※ ちなみに台湾では夏の太陽の日差しがキツイと、「太陽めっちゃ大きい!」と言います。

「端」という字には「はじめ」という意味がるので、端午はつまり「最初の午の日」。これから暑い夏が始まるので体調要注意!!という事です。

身体のけがれを祓い、厄除けをし、無病息災を祈り、この体調を崩しやすい時期を無事に乗り切ろうと、様々な風習が出来上がりました。

戸口に艾草(ヨモギ)や菖蒲(しょうぶ)、仙丹の赤い花と葉っぱを飾って、無病息災を祈るのもその風習の一つです。


引用元:スマたび

でも日本のように、菖蒲湯に入る習慣はありません。

香包で無病息災

「香包」もその風習のひとつ。
もともとは、菖蒲やヨモギなど香りのたつものを包んで、身体の弱い子供の虫除け(伝染病を防ぐ)にしたのが始まりだそうです。その風習はこいのぼりの吹流しとして日本にも伝わっています。


引用元:學學臺灣文化色彩

端午節が終われば台湾は本格的な夏の到来

端午節が終われば、日差しの痛い暑い暑い夏がやってきます。
暑い夏も健康に元気に過ごせるように、台湾人にとって端午節はとても重要な日なのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です