台湾の朝食で食べ歩きたい人気ランキングベストを紹介
一日のはじまりに“幸福”を味わう朝へ
台湾旅行といえば夜市や小籠包が定番ですが、実は「朝ごはん文化」こそが台湾グルメの真髄と言われています
地元の人々は朝から、「台湾豆漿」「鹹豆漿」「阜杭豆漿」、熱々の豆乳、焼きたての蛋餅(ダンピン)、香ばしい焼餅油條(シャオビンヨウティアオ)を頬張り、にぎやかな朝食店で一日をスタートさせます

この記事では、台北を中心に人気店で味わう台湾の朝ごはんをテーマに、地元民にも観光客にも愛される名店をご紹介します

台湾の朝ごはん文化・・・
台湾の朝食文化は、かつて中国大陸から移住してきた人々の食習慣と、台湾ローカルの味が融合したものと言われています
屋台や街角の食堂では、早朝4時〜午前11時まで営業する店が多く、サラリーマンや学生がバイクで立ち寄り、テイクアウトして出勤する姿もよく見られます
特徴はなんといっても「安くてうまい、バラエティ豊か」
日本のカフェとは異なり、朝から炭水化物・タンパク質・スープがそろった“フル装備”の朝ごはんを楽しむのが台湾流です

蛋餅(ダンピン)
定番メニューを知っておこう!
台湾の朝食店に行く前に、まずは定番メニューを押さえておきましょう
- 豆漿(ドウジャン):大豆を煮て作る温かい豆乳。砂糖入りの「甜豆漿」と酢で固めて具を入れる塩味の「鹹豆漿」がある
- 油條(ヨウティアオ):長い揚げパン。豆乳に浸して食べるのが台湾流
- 蛋餅(ダンピン):薄いクレープ生地で卵やハム、チーズを包んだ台湾式クレープ
- 飯糰(ファントゥアン):もち米に油條や肉鬆(肉デンブ)、漬物などを巻いたボリュームおにぎり
- 蘿蔔糕(ルオボーガオ):大根もち。外はカリッと、中はもちもち
このあたりを組み合わせて頼めば、まさに台湾の朝ごはんフルコースです!

朝ごはんの聖地① 永和豆漿大王(ヨンフードウジャンダーワン)
台北で“豆漿といえばここ”と言われるのが「永和豆漿大王」
24時間営業という驚異のスタイルで、地元客も観光客も早朝から行列ができます
特におすすめは「鹹豆漿(シェンドウジャン)」と「焼餅夾蛋(シャオビンジャーダン)」の組み合わせ
↓鹹豆漿(シェンドウジャン)

鹹豆漿は、ほろっと固まった豆乳の中に、ザーサイや干しエビ、ネギ、油條が浮かび、やさしい塩味が体に染み渡ります
焼餅夾蛋は、サクサクのパイ生地のような焼餅に卵をはさんだ人気メニュー。朝から幸福感が押し寄せること間違いなしです
所在地:台北市大安区復興南路二段102号
営業時間:24時間営業(無休)

朝ごはんの聖地② 阜杭豆漿(フーハンドウジャン)
台北駅近く、華山市場2階にある「阜杭豆漿」は、台湾を代表する超有名店
朝5時半の開店前からすでに行列ができ、週末は1時間待ちも当たり前
ここでの定番は、厚焼きの焼餅夾蛋+熱豆漿。
香ばしく焼かれた餅皮の中に卵がふんわり入り、豆乳のやさしい甘さがベストマッチ
シンプルながら、ひと口ごとに「台湾の朝」を感じられる逸品です
所在地:台北市中正区忠孝東路一段108号2F(華山市場内)
営業時間:5:30〜11:30(定休日:月曜)

朝ごはんの聖地③ 美而美(メイアーメイ)
台湾全土に展開するチェーン店「美而美」は、台湾版の“街角モーニングカフェ”
黄色い看板が目印で、メニューの豊富さとコスパの高さが魅力です
ここでは、ハムエッグトースト(火腿蛋吐司)やミルクティー(奶茶)が人気
トーストは表面がカリッと焼かれ、中はふんわり。
日本の喫茶店に近い雰囲気で、地元の学生やサラリーマンが朝の時間を過ごしています
台北市内各地に多数店舗あり(ホテル近くでも必ず見つかります)

屋台で食べる朝食もおすすめ!
市場の屋台でも、朝ごはんメニューは豊富。
例えば「雙連市場」や「南機場夜市」の朝は、地元主婦が並ぶ飯糰屋台や鹹豆漿スタンドが大人気
手に持って歩けるスタイルで、旅行中でも気軽に楽しめます
とくにおすすめは、温かい豆乳とおにぎりのセット
たった50元(約250円)ほどで、栄養満点の朝食が楽しめます

朝ごはん×カフェ文化の融合も進化中
最近では、若者の間で「台湾式ブランチ」がブーム
古民家を改装したおしゃれカフェで、伝統的な豆漿や蛋餅をアレンジしたモダンメニューが人気です
例えば永康街の「Fuhang Soy Milk Café」や、迪化街の「小器食堂」では、昔ながらの味をスタイリッシュに楽しめます
朝食にカフェラテを合わせるスタイルも定番化しており、伝統×モダンの融合が台湾らしさを象徴しています

台湾の朝は“おいしい文化体験”
台湾の朝ごはんは、単なる食事ではなく“文化そのもの”
地元の人の生活リズム、街の音、香ばしい匂い――そのすべてが旅の一部になります
「夜市より朝食」からはじまる台湾旅も、きっと忘れられない体験になるはず
台湾を訪れる時は、是非、早起きして街角の豆漿店へ
一杯の豆乳と笑顔の店主が、あなたを“台湾の朝”へ迎え入れてくれます


