台北市観光のモデルコースで立ち寄りたい新北投図書館(しんべいとう図書館)

新北投図書館

木の香りに包まれる癒しの空間。台湾でいちばん美しい図書館「新北投図書館」

台北観光というと、夜市や九份の街歩きなど、にぎやかなスポットを思い浮かべる人が多いでしょう
でも、もしあなたが「静かに過ごせる台湾の癒しスポット」を探しているなら――

ぜひ訪れてほしい場所があります

それが、「新北投図書館(Xinbeitou Library/新北投圖書館)」

温泉地として知られる北投(ベイトウ)にあるこの図書館は、「台湾で最も美しい公共建築」と呼ばれるほどの人気を誇る癒しのスポットです
木のぬくもりに包まれ、自然光が差し込む空間で過ごすひとときは、まるで森の中の隠れ家にいるよう
観光の合間にふらりと立ち寄るだけで、心がふっと落ち着く
そんな不思議な魅力を持つ「新北投図書館」のゆるやかな旅の視点でご紹介します

温泉の街・北投にある“森の図書館”

台北中心部からMRT淡水信義線(赤線)で約30分。「新北投駅」で降りると、そこは温泉の香りがふわりと漂う別世界です
駅を出てわずか2分歩けば、緑に包まれた木造建築――それが「新北投図書館」です

まるで北欧の森の中にありそうな、三角屋根と大きなウッドデッキ

新北投図書館

グリーン建築

台湾初の「グリーン建築(環境に配慮した設計)」として建てられたこの図書館は、2006年の完成以来、建築好きや写真愛好家の間でも話題となりました

周囲には樹齢100年以上の木々が生い茂り図書館というより、自然と調和した“アート空間”のような存在です

木の香りと光に包まれる館内

館内に一歩足を踏み入れると、まず感じるのは木の香り
床も壁も天井も、ほとんどが木材でできていて、やさしい温もりが全身を包み込みます

ガラス張りの大きな窓からは柔らかな自然光が差し込み、時間によって光の角度が変わるたびに表情が違う

新北投図書館

訪れる時間によって雰囲気がまるで変わるのも、この図書館の魅力です。

1階は雑誌・新聞・一般書コーナーで、観光客でも自由に利用できます。
2階には閲覧席とテラスがあり、テラスに出れば緑の木々が目の前に広がる“癒しの読書空間”。
本を読む人、ノートを開いて何かを書いている人、ぼんやり外を眺めている人――
それぞれが思い思いに“静かな時間”を楽しんでいます。

写真好きに人気の“フォトジェニック図書館”

写真好きに人気の“フォトジェニック図書館”

「新北投図書館」は、台湾でも有数のフォトジェニックスポットとして有名です
特に外観のウッドデッキは、まるで山小屋リゾートのような雰囲気。
朝はやさしい光、午後は逆光に輝く木の質感、夜はライトアップで幻想的に

インスタグラムでも「#新北投圖書館」のハッシュタグで多くの写真が投稿されています
ガラス越しに見える本棚や、テラスから覗く木々の緑など、
どの角度から撮っても“絵になる”のがこの建物のすごいところ。

観光客の中には、本を読まずに写真だけ撮っていく人もいるほど(笑)
でも、建築そのものが芸術作品のようだから、それも納得です。

エコでおしゃれ!世界が注目する建築デザイン

この図書館の特徴は、ただ美しいだけでなく、環境に優しい設計であること

屋根には太陽光パネルが設置されており、自然エネルギーで電力の一部をまかなっています
また、雨水を貯めてトイレの洗浄に再利用するなど、“地球にやさしい図書館”として国際的にも高く評価されています

木材は台湾産のものを使用し、外壁には通気性を持たせるなど、暑い夏でも心地よい風が流れるように設計。
機能性とデザインが融合した空間は、まさに“台北のオアシス”です

本好きにはたまらないラインナップ

本好きにはたまらないラインナップ

館内の蔵書は、文学、芸術、デザイン、環境、観光など幅広く、旅行者でも興味を引くテーマがたくさん
英語や日本語の書籍も一部あり観光の合間に立ち寄っても十分楽しめます。とくに2階の窓際カウンター席は人気で、北投渓を眺めながら静かに読書する時間は、まるで自然と一体になるよう
Wi-Fiも無料で利用できるのでノートパソコンを開いて作業する地元学生の姿も見かけます

図書館の回りも見どころ満載

新北投図書館の周辺は、北投温泉の中心エリア
散歩しながら立ち寄れるスポットもたくさんあります

北投温泉博物館

図書館のすぐ隣にある「北投温泉博物館」は、
日本統治時代に建てられた公共浴場をリノベーションした建物
レトロモダンな内装と木造建築の美しさが見どころです

地熱谷(Hell Valley)

図書館から徒歩10分ほど
硫黄の香りと湯けむりが立ち上る幻想的な景観は、まさに“地球の息吹”
温泉の源泉を間近で見られる貴重なスポットです

北投市場・北投公園

地元グルメやお土産を探したい人には「北投市場」へ
「北投公園」ではリスが木の上を走り回り、ゆったりした時間を過ごせます

旅の途中で訪れたい“静かな時間”

「新北投図書館」は、観光の喧騒から少し離れて過ごす“心の休息スポット”で朝早くに訪れると、人も少なく、木漏れ日の中での読書が楽しめます
午後には観光客も増えますが、それでも静けさは保たれており、まるで“都会の中の森”に迷い込んだような感覚になります

建物の中では飲食禁止ですが、外のデッキにはベンチがあり、コーヒーを片手にゆっくり過ごすのもおすすめ

すぐ近くには「青田七六」「満來温泉拉麵」などの人気カフェ&食事処もあります

【基本情報】

名 称:新北投図書館  (臺北市立圖書館北投分館)

所在地 :  No. 251號, Guangming Rd, Beitou District, Taipei City,

アクセス: MRT淡水信義線「新北投駅」徒歩約2分

営業時間:8時30分~21時00分  定休日:毎月最終月曜(メンテナンス日)

TEL  :  +886 2 2897 7682

詳細URL(公式HP):https://tpml.gov.taipei/

観光ついでに気軽に立ち寄れる立地で北投温泉街散策のルートに組み込むのがおすすめです

↓MAP


心を静める旅の途中の寄り道

新北投図書館は、台北旅行の中で“静と動”のバランスを整えてくれる場所
にぎやかな夜市や観光スポットを巡る旅の途中に、少しだけ立ち止まって深呼吸したくなる――そんな場所です

木のぬくもり、やさしい光、そして静けさ、ページをめくる音だけが響くその空間であなたはきっと“旅の余韻”を感じるでしょう

台北の新しい魅力を探すなら、ぜひ「新北投図書館」へ
派手さはないけれど、確かに心に残る。そんな一冊の本のような場所が、そこにあります

 

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