台北市観光のモデルコースで絶対に見逃せない国立台湾博物館 土銀展示館(どぎんてんじかん)

土銀展示館

金庫の中に恐竜!?台北の隠れた名所「国立台湾博物館 土銀展示館」を歩く

台北を旅していると、ふとした街角に“時間の止まったような建物”に出会うことがあります

古き良きクラシックな外観の中に、一歩足を踏み入れるとモダンな展示空間が広がる

そんなギャップが楽しいスポットのひとつが、国立台湾博物館 土銀展示館(National Taiwan Museum Land Bank Exhibition Hall)

国立台湾博物館 土銀展示館

重厚なギリシャ神殿のような建物の中に、実は恐竜の化石や古生物の展示がずらり!
歴史と科学、そして美しい建築デザインが融合した、台北でもちょっと異色の博物館

こんな場所があったなんて!と驚く旅人も多い、知る人ぞ知る名所です

1台北駅からすぐ!歴史ある“銀行の博物館”

この「土銀展示館」は、MRT台大医院駅から徒歩2分
台北駅からも歩いて行ける便利な立地にあります

名前の「土銀」とは、“土地銀行(Land Bank)”の略
もともとは日本統治時代の1933年に建てられた「日本勧業銀行台北支店」の建物で、戦後は台湾土地銀行の本店として使われてきました

外観は見事なネオクラシック様式

元日本勧業銀行台北支店

元日本勧業銀行台北支店

巨大な石柱が立ち並び、まるで欧州の神殿のよう
台北の中心地とは思えないほど静かで、歴史の重みを感じる佇まいです

この建物を保存・再利用する形で
2005年に「国立台湾博物館 土銀展示館」として生まれ変わりました

レトロ×モダンが融合する館内へ

入口の重厚な扉を開けると、そこは“時空のトンネル”のよう
高い天井、広がる吹き抜け、磨き込まれた大理石の床
もとは銀行だっただけあって、空間のどこかに格式と緊張感が漂っています

しかし奥へ進むと、目に飛び込んでくるのは――

巨大な恐竜の骨格標本!

巨大な恐竜の骨格標本!

銀行の金庫跡を利用して恐竜展示を行うという、まさかの組み合わせ
重厚な空間と科学展示のコントラストが絶妙で
まるで「歴史が現代に語りかけてくる」ような感覚に包まれます

見どころ① 金庫室がそのまま展示空間に!

この建物の最大の特徴は、旧金庫室がそのまま保存されていること
分厚い鋼鉄のドアや、回転式の鍵装置などが当時のまま残されています

その中に並ぶのは、恐竜の化石や古代の動物模型たち
金庫の中で恐竜が“展示されている”というユニークな構図に思わず写真を撮りたくなる人が続出。

金庫の壁には昔の金庫番号や鋳造跡も残されており、
「ここに本当にお金が眠っていたんだな」と歴史の息づかいを感じられます

土銀展示館

見どころ② 地球と生命のストーリー

土銀展示館のテーマは「生命の進化と地球の物語」
古生物の展示を中心に、恐竜時代から哺乳類の誕生までをわかりやすく紹介しています

子どもでも楽しめるように、模型や映像を使ったインタラクティブ展示が多く
まるで“地球の時間旅行”をしているような感覚

人気は、館内中央に展示されているティラノサウルスとトリケラトプスの対決シーン
迫力あるポーズで再現されており、思わず息を呑むほどの迫力です

その周りを取り囲むように、化石の展示や地層標本が並び
学びながらワクワクできる空間になっています

見どころ③ “元銀行”ならではの意匠美

この建物は、ただの展示館ではありません
“銀行建築の芸術性”そのものも見どころのひとつです

天井には精巧な漆喰装飾、柱にはギリシャ様式の彫刻
古いランプや金属の装飾もそのまま残されていて
建築好きにはたまらないディテールが随所に

特に正面ホールの大理石の階段は圧巻
手すりには真鍮の装飾が施され、まるでクラシック映画の舞台のよう
ここを上がると、かつての銀行役員室が展示スペースとして公開されています

国立台湾博物館 本館

隣の「国立台湾博物館 本館」もセットで楽しもう

土銀展示館のすぐ向かいには、「国立台湾博物館 本館」があります
こちらは1908年に建てられた、台湾最古の博物館建築で入館券は、共通チケット(30元)**になっており、1枚で両方の建物を行き来できるのが嬉しいポイント

本館は台湾の自然史や民族文化の展示が中心で、土銀展示館が“地球と生命の歴史”を語るのに対し
こちらは“台湾という土地の歴史”を体感できる内容です

2つの建物をハシゴすれば、まるで「時間を縦断する旅」をしているような気分に

歴史・文化・建築がすべてつながる――それがこの博物館エリアの魅力です

国立台湾博物館

カフェとおみやげコーナーも

館内1階には小さなミュージアムショップがあり
恐竜グッズや台湾デザインのポストカード、文房具などが並びます

また、周辺にはおしゃれなカフェも多く
「二二八和平公園」を見下ろせるテラス席で一休みするのもおすすめ

博物館の重厚さと、公園のやわらかな緑
そのコントラストが、台北の街をもっと魅力的に感じさせてくれます

【基本情報】

名 称:国立台湾博物館 土銀展示館(National Taiwan Museum Land Bank Exhibition Hall)

所在地 :  No. 25號, Xiangyang Rd, Zhongzheng District, Taipei City,

アクセス: MRT淡水信義線「台大医院駅」4号出口徒歩約2分

拝観時間:10:00〜17:00(最終入館16:30)
休館日:月曜日・旧正月期間
入館料:30元(国立台湾博物館本館との共通チケット)

TEL  :  +886 2 2314 2699

詳細URL(公式HP):https://www.ntm.gov.tw/exhibitionlist_182_2169_1.html

↓MAP


金庫の扉を開けたら、そこは時空を超えた博物館

「国立台湾博物館 土銀展示館」は、台北の“静かな名所”
一見、銀行のような建物の中に、恐竜と地球の歴史が眠っている――
そんな意外性が旅の好奇心をくすぐります。ガヤガヤした観光地とは違い、ここには静けさと知的なワクワクが共存しています

歴史の重みを感じながら、恐竜の骨を見上げる時間
それは、きっと台北でしか味わえない特別な体験になるでしょう

午後のひととき、カフェの前に少し足を伸ばして、この“金庫の中のミュージアム”をのぞいてみませんか?
そこには、台北の新しい一面――過去と未来が出会う場所が待っています

 

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